源流対策としてのフロントローディング

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フロントローディングは、自動車の製造においては、設計の初期段階から後工程を関与させることにより、設計後の試作や生産技術、生産工程において、予め一定の品質を保つための手法と言い換えることができる。一方、源流対策は、設計上問題が発生した場合に、その原因を源流まで遡って対策を行うことを意味しているが、その思想はフロントローディングにも通じると考えることができる。例えば、初代レクサスLS(日本名:セルシオ)においては、プロペラシャフトとリヤデフを繋ぐ角度を0度とすることで、プロペラシャフトを起因とする振動を抑止する対策が取られている。従来であれば、プロペラシャフトとリヤデフは角度を持って接続され、それを起因とした振動等が発生することに対しては、ベアリング位置の工夫や精度の向上などにより、可能な限り振動を抑える対策が取られることが主流であった。それは、振動対策が設計の後工程となっており、設計段階では関与することがなかったからと考えられるが、初代レクサスにおいては、その取り組みを改め、全ての関係者が設計の初期段階から関与する(フロントローディング)ことで、性能のみならず、品質、コスト等も合わせて最適化することに成功したとしている。このことから、単にフロントローディングを推進するのではなく、どのような目的を持ってフロントローディングをするのかも合わせて考慮することでその効果はさらに増すと考えられる。