型式展開によらない所要量計算

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階層型部品表では、型式展開日別生産計画から、ある期間に生産される車両に必要な部品の所要量を計算する。所要量の計算は部品サプライヤーへの内示を主目的と限定し、ここでは、型式展開を用いずに所要量を計算する方法を考察する。 まずパーツリストに使用比率を追加する。使用比率とは、過去の販売・製造実績から、当該モデルにおけるオプションの選択比率から求め、定期的に改定を行うもの。この比率に基づいて部品サプライヤーへの内示を行う。ある期間内に製造する車両で選択されるであろうオプションに必要な部品総数がこの比率から求められるので、一つのオーダー毎に型式展開ファイルを用いて部品点数を計算し、期間で集計する必要が無くなる。部品サプライヤーへの確定情報は従来通り日別生産計画の確定した生産情報を使用して行う。この方法を採用することで、少なくとも部品内示のための型式展開は不要になる。さらに、FBEを用いることで、車両工場での部品展開も不要に出来る。

マスタ定義

表の見方。例えば、エアコンのマニュアルとオートの比率は、マニュアル0.2に対しオート0.8である。これはサプライヤーが、ある期間に生産される車両に対して、2割のマニュアルエアコンと8割のオートエアコンを納入する可能性があることを示している。他のオプションも同様に、それぞれの比率が納入数の内示となる。

M78A01KB01 バリエーションコード
レベル パーツNo/パーツ名 11 12 13 14 使用比率
01 エアコン(マニュアル) 01 01 0.2
01 エアコン(オート) 01 01 0.8
02 フィルター(脱臭機能付き) 01 01 0.7
02 フィルター(プラズマイオン) 01 0.2
02 バッテリー(ノーマル) 01 01 01 0.8
02 バッテリー(大容量) 01 0.2

関連項目

部品購買計画