Innovative International Multi-purpose Vehicle

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IMVとは、トヨタが開発した「革新的国際多目的車」のこと。新興市場を中心に140カ国で販売される車として、共通の車台で3種類(ピックアップトラック、ミニバン、スポーツ・ユーティリティー・ビークル)のカテゴリー向けに、合計5車種を提供する。新興国で開発、生産し、販売する体制を目指し、生産は、世界4拠点(タイ、インドネシア、アルゼンチン、南アフリカ)で行われる。生産拠点間でのバックアップ体制、主要部品の現地生産(生産国とその周辺)なども進められている。共通の車台により、製品差別化の意思決定を遅らせることができ、かつ受注から納車までのリードタイムを短縮できる。

各国生産拠点の位置付け

  • タイ:ピックアップトラック、ディーゼルエンジン(輸出14万/生産24万基)
  • インドネシア:多目的車、IMV用ガソリンエンジン(輸出1万/生産18万基)
  • フィリピン:マニュアルトランスミッション(MT)、等速ジョイント
  • インド:マニュアルトランスミッション(MT)
  • マレーシア:エンジン制御ユニット
  • 南アフリカ:欧州、アフリカ向け輸出拠点
  • アルゼンチン:中南米向け輸出拠点

実際の印象

インドで実際に試乗した限りでは、新興国向けに開発された共通車台(フルフレームに近い構造)の重心が高いことによる乗り心地の限界があり、成熟市場である欧州や米国、日本では導入の可能性は無いと思われる。新興国では、車両自体による乗り心地とともに、道路事情による乗り心地への影響もあり、成熟市場向けの低重心車台は採用されない。

関連項目

部品共通化
モジュール化