「希薄燃焼」の版間の差分
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
希薄燃焼とは、[[理論空燃比|ストイキ]]よりも薄い混合気により燃焼すること。英語ではLean Burn(リーンバーン)という。燃焼は酸化状態で行われるため、[[TWC|三元触媒]]だけでは[[窒素酸化物]]を除去できない。そのため、[[自動車排出ガス規制値|排出ガス規制]]に適合させるためには、ディーゼルエンジンでも用いられる、[[NOx吸蔵還元触媒]]などによる後処理が必要である。現在、希薄燃焼を実現しているエンジンは、混合気に着火するのではなく、[[直接燃料噴射]] | 希薄燃焼とは、[[理論空燃比|ストイキ]]よりも薄い混合気により燃焼すること。英語ではLean Burn(リーンバーン)という。燃焼は酸化状態で行われるため、[[TWC|三元触媒]]だけでは[[窒素酸化物]]を除去できない。そのため、[[自動車排出ガス規制値|排出ガス規制]]に適合させるためには、ディーゼルエンジンでも用いられる、[[NOx吸蔵還元触媒]]などによる後処理が必要である。現在、希薄燃焼を実現しているエンジンは、混合気に着火するのではなく、[[直接燃料噴射]]によるものである。ストイキよりも薄い混合気を希薄混合気と言うが、[[EGR]]による再循環排気ガスによる混合気は希釈混合気と言う。 | ||
== 参考 == | == 参考 == |
2016年5月9日 (月) 06:07時点における版
希薄燃焼とは、ストイキよりも薄い混合気により燃焼すること。英語ではLean Burn(リーンバーン)という。燃焼は酸化状態で行われるため、三元触媒だけでは窒素酸化物を除去できない。そのため、排出ガス規制に適合させるためには、ディーゼルエンジンでも用いられる、NOx吸蔵還元触媒などによる後処理が必要である。現在、希薄燃焼を実現しているエンジンは、混合気に着火するのではなく、直接燃料噴射によるものである。ストイキよりも薄い混合気を希薄混合気と言うが、EGRによる再循環排気ガスによる混合気は希釈混合気と言う。
参考
メルセデス・ベンツが製造するM274エンジンは、チューニングによりリーンバーンとストイキの両方に対応している。Eクラスに搭載されるM274は、型式274920であり、リーンバーン仕様である。日産スカイライン(インフィニティQ50)に搭載されるM274は、型式274930であり、ストイキ仕様である。燃費は当然リーンバーンが優れるが、前述のように、追加の後処理装置が必要である。後処理装置の追加はコスト増を招くため、同型式のエンジンでも車種や目的にあった仕様が採用されているものと思われる。
型式 | M274920 | M274930 |
---|---|---|
仕様 | リーンバーン | ストイキ |
最高出力 | 211PS/5,500rpm | 211PS/5,500rpm |
最大トルク | 350Nm/1,200-4,000rpm | 350Nm/1,250-3,500rpm |
JC08 | 16.5Km/l | 13.0Km/l |