月間生産計画

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国内販売部門(営業部門)が、毎月初頭に全国の販売会社から車種別の向こう3ヶ月分の需要予測値(販売会社にとっては販売目標値)を受けとる。したがってN月分の生産については、N-3月に生産計画策定の最初のステップが開始されることになる。この数値に国内販売部門自身の需要予測を加え、同時に各ディーラーの販売能力に関する自動車メーカー自身の評価を適用しながら、車種別・大分類の仕様別に暫定する。したがって、ディーラーから提出される予測値がそのまま生産計画に反映されるわけではない。この販売計画の数字に契約上の拘束力(自動車会社によって異なる)はなく、あくまでもメーカーが生産計画を立てる際の、同時に部品サプライヤーに対して提示する部品発注データの参考になるものである。通常、大分類の仕様とは、ボディータイプ・エンジンタイプ・トランスミッションタイプ・グレードの組み合わせによって定まるものである。

一方で、海外販売部門に関しても同じように、海外の販売会社から向こう3ヶ月分の注文を受けるが、これにも車の仕様の情報が付いており詳細なものになっている。 次に、生産管理部門で、上記の2つ(国内分と海外分)の販売情報に自社の生産能力面の調整を加えて、向こう3ヶ月分の見込み生産計画を立てる。この3ヶ月分の生産計画のうち、直近のN月分の総完成車数量については、車種別の生産日程計画に分割する。基本的には単純にN月の稼動日数で平均化する。「基本生産計画」あるいは「マスタースケジュール」などと呼ばれるものである。なお、海外輸出分に関してはこの基本生産計画の段階で、全ての仕様(最終仕様)が確定されることが多い。このようにして、毎月N-1月20日前後に、N月、N+1月、N+3月の生産計画が立てられ、N月分に関しては、車種別の月間総生産台数(すなわち月当たりの生産総量)がほぼ固定される。仕様に関しても暫定されており、それをもとに各種部品の必要量を算出し、部品サプライヤーに対しての発注の事前予告(内示と呼ばれる)の基本材料となる。[1]

出典

  1. ^ 受注生産システムの方向性 -日本の自動車メーカーの事例- 富野 貴弘

関連項目

年間生産計画
週間(旬間)生産計画