年間生産計画

提供:Tsubopedia

毎年末~年初頃(4月スタートの場合)に、様々な需要予測データをもとにして行なう年間需要予測によって、翌年度(4月以降)の生産計画を立てる。これは年間生産計画であり、期待計画とも呼ばれるものである。生産予定計画(見込生産)ともいえる。通常は、1年間の総生産予定台数を、月別・車種別に分割する。これが自動車メーカーの翌年度の人員計画・投資計画・購買計画等の基礎データとなる。この年間生産計画を、年初に全部品サプライヤーに伝達する自動車メーカーもある。このデータが公式に流されるかどうかに関わらず、部品サプライヤーはメーカーの購買部門への独自のルートを通じて年間計画を入手することが多い。サプライヤーにとってもこの計画は、自社の人員計画・投資計画の基礎数値となるため重要である。年間生産計画は、需要動向に応じて半年毎に見直される場合もある。[1]

この見込生産計画が、月間生産計画、週間(旬間)生産計画と粒度が細かくなるにつれて、実需(実際の注文)が反映されていく。トヨタの場合であれば、3ヶ月計画の初月(N月)はサプライヤーに対して確定発注、N+1、N+2は内示発注となる。

出典

  1. ^ 受注生産システムの方向性 -日本の自動車メーカーの事例- 富野 貴弘

関連項目

生産計画
月間生産計画
週間(旬間)生産計画