Work Breakdown Structure

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WBSとは、プロジェクトを理解し管理する上でプロジェクトの各工程を各担当者の作業レベルまで展開しツリー構造にまとめたものである。WBSのまとめ方は、成果物指向とプロセス指向に分けられる。プロセス指向は大規模プロジェクトに、成果物指向は小規模プロジェクトで用いられることが多い。

例えば、プロセス指向では、WBSは、基本設計⇒詳細設計⇒機能テストなどの構成をとるが、成果物指向では、機能A(画面A)⇒機能B(画面B)⇒機能C(画面C)などの構成となる。具体的には、複数のモジュールで構成される大規模なソフトウェアの開発の場合、基本設計が終わらない段階で各モジュールの詳細設計を行うことは、全体整合性の観点からは望ましくない、従ってこのような場合にはプロセス指向が選択される。一方、同じ大規模ソフトウェアであっても、機能改修程度であれば、各モジュール間の整合性は既に取れていることから、各モジュールが個別に設計行為を行っても問題は少ないため、成果物指向が選択される。

実際には、規模によらず、進捗管理や予算管理をどの方向で見たいのか、と言う観点でプロセスか成果物かが判断されるべきである。

関連項目

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