Modular Production Matrix

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VWグループは、MQBの開発と合わせて、MPB(英:Modular Production Matrix)と呼ぶ生産システムを展開するとしている。これは、生産システムもモジュラー化することで、多様な車種を同一のラインや治工具で生産可能とするものである。公開資料からは、断片的な情報しか分からないが、その内容は工程設計の基本に立ち返るものに見える。例えば、生産工程において車両を搭載するパレットや治具を車種専用とはせずに、柔軟に組み替えられるようにして多様なMQBベースの車種に対応可能なものとしている。同様にボディ溶接工程でも溶接ロボットを柔軟に増設できる工程設計とし、ロボットもあらかじめMQBベースであればどの車種にも対応できるものにすることで、車種別に分かれていた溶接ラインをひとつに統合するなどしている。これらひとつひとつの施策自体は、目新しいものではないが、これをMQBと連動させて、VWグループ全体の工場で統一的に展開する点に特徴がある。VWは、これから新設される工場については、MPB のコンセプトに基づいて建設され、既存工場については順次導入する予定である。それにより、MQBベースの車種を生産している工場であれば、基本的に他のどのMQBベースの車種も生産できるとしている。[1]

出典

  1. ^ 新たな車両開発アプローチの模索 - VW MQB、日産CMF、マツダCA、トヨタTNGA - 目代 武史・岩城 富士大

関連項目

モジュール化