Measurement System Analysis

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MSAとは「測定システム解析」と呼ばれるコアツールの1つで、測定における誤差(バラツキ)を定量的に評価する方法。MSAは工程能力あるいは工程性能の評価をはじめ、合否判定基準の設定や各種測定データの誤差評価等に必須といわれている。つまり、測定データの質は(安定した状態で運用される)測定システムから得られる複数の測定値の統計的特性により決定される。そして、製品品質に関する種々の判断は、合否判定をはじめ工程条件の良し悪しなど、現場から得られるデータを基にしているので、そのデータに含まれる「測定による誤差」を評価しようというのが、このMSA(測定システム解析)という手法である。これは、校正だけでは、その誤差の評価は十分でないという問題認識がその根底にあり、実測によれば、繰返し測定による誤差及び測定者の違いによる誤差が、製造工程の変動による誤差と比べ、無視できない大きな割合を占める場合もあるからである。

関連項目

ISO/TS16949