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2015年12月7日 (月) 00:06時点における版
FlexRayは、自動車メーカや主要サプライヤが共同で開発した、車載向け通信バス・システムの標準規格。確定性が高い上に、フォールトトレラント機能があり、データ伝送速度が高い(10Mbit/s)ことが特徴。ドライブバイワイヤやステアバイワイヤ、ブレーキバイワイヤなどのX-by-Wireアプリケーションに求められる、高いエラー耐性と時間確定性を備えている。
現在の車載ネットワークで広く普及している2つのネットワーク規格、すなわちCANとLINを完全に置き換えるものではなく、コストの最適化や、新規格への移行に伴うリスクの軽減という観点から、次世代の自動車では、1つの車両内で複数のネットワーク規格を用途に応じて使い分けるアーキテクチャが採用されると予想されている。つまり、高性能アプリケーション(ドライブバイワイヤ、アクティブ・サスペンション、アダプティブ・クルーズコントロール)はFlexRay、パワートレイン(エンジン、トランスミッション、ABS)向け通信にはCAN、低コストの車体(ボディ)制御用電装品(ミラー、電動シート、各種アクセサリ)向けにはLINを使うことが期待されている。
FlexRayはTTP/Cとの競合による混乱のあと、BMW社独自の通信プロトコルである「Byteflight(バイトフライト)」を参考にして仕様策定されている。