SCRT

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SCRTとは、Selective Cataliytic Reduction Technology の略で、ディーゼル排ガス処理の基本システムであるCRTの後段に、SCR処理システムを加えた四元触媒システムのこと。合計四種類の異なる触媒から構成されており、前段CRTでHC,CO,PM(すす)を削減した後、SCR部では尿素の加水分解によって得られるアンモニアを用いて、NOxをN2(窒素)とH2O(水)にする。SCRTはジョンソン・マッセイの登録商標。

動作原理

DPFDOCSCRSCRAdBlue


CRTSCR

実装例

AdBlueAGRCommon RailCRTSCR

ツボペの視点

フォルクスワーゲンがアメリカで摘発された関係で、ディーゼル関連技術の検索が増えています。尿素を使った浄化システムは件のスキャンダルでは対象外です。そもそも尿素を使うのは、アンモニアが劇薬指定されているため、車載用に貯蔵できず、化学反応によるオンデマンド供給しか方法が無いためです。アンモニアが窒素酸化物の除去に効果的であると発見するには何回実験をしたのか気になるところではある。自動車は本当に様々な要素技術の塊と言えます。自動車メーカー内でも、これらの要素技術は先行開発されていて、車両のチーフデザイナーが、社内に点在する効果的な要素技術を巧みに組み合わせることで、素晴らしい自動車を作り上げることが出来るので、チーフデザイナーの目利きと、要素技術側の売り込みが大事なんだと思います。

参考図書

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関連項目

DOC
CRT
DPF
SCR