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HCとは、Hydrocarbon(s)の略で、炭化水素のこと。エンジン排出ガス成分のうち有機系の化合物(HとCの化合物)の総称。
HCとは、炭素数4~10のパラフィン系、オレフィン系、芳香族系の炭化水素の[[混合物と化合物|混合物]]としての燃料の意。または、Hydrocarbon(s)の略で、[[混合物と化合物|化合物]]としての炭化水素の意。エンジン排出ガス成分のうち有機系の化合物(HとCの化合物)の総称。HCは、燃料を構成するH(水素)とC(炭素)が不完全燃焼により結合したものでもある。燃料の燃え残りそのものがHCである。HCは、自動車の排気ガスや有機溶剤製造工場などから発生し大気中で紫外線と反応して光化学オキシダントを生成する。オキシダントは、人の眼やのどの粘膜を刺激し呼吸器に影響を及ぼし、植物への影響(立ち枯れ)も懸念されている。ガソリンや軽油などの燃料が完全燃焼するとH2O(水)と[[CO2]](二酸化炭素)となりHCは減少する。
 
エンジン内では、燃焼中の酸素が不足したり、酸素は十分にあってもエンジン冷間時等の燃焼温度が低く、燃焼が不活発な状態では、炭化水素が発生しやすくなる。ディーゼルエンジンの場合、燃焼室内には常に十分な酸素が存在し、燃焼温度も比較的高いため、炭化水素の排出量はもともと少なく、燃料である軽油の揮発性(燃料の段階で気化する現象)も低いため、ディーゼル自動車で炭化水素が問題になることはほとんどない。ガソリンエンジン自動車の場合、未燃焼のまま燃料のガソリンが排出されることがあるが、炭化水素のほとんどは、[[TWC|三元触媒装置]]や[[DOC|酸化触媒装置]]によって取り除くことができる。しかし、ガソリンエンジンでは、触媒が暖まり排出ガス浄化機能が働くようになるまでの間は、炭化水素が排出されれるため、触媒が早く暖まるようにする等の技術開発が行なわれている。
 
== 関連項目 ==
[[NMHC]]
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