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GBLとは、トヨタのボディ溶接ラインのこと。通常クルマのボディは、約300点もの[[プレス]]部品を4,000~5,000のスポット溶接により、いくつかのプロセスを経ながら組み立てられる。溶接工程では図面に対して±1mm以下という精度の組み付けが要求され、このボディ精度を実現するために、各プレス部品は「治具」と呼ばれる位置決め装置にセットされ溶接される。従来、治具はボディの外側に配置されていたが、GBLではボディの内側に配置することにより、溶接ロボットの外側からのアクセスを容易にすることにより、溶接工程を短縮化している。また、治具をボディ内側に配置することで、少量生産における手動ボディ溶接でも同じ治具を活用できる。
GBLとは、トヨタのボディ溶接ラインのこと。通常クルマのボディは、約300点もの[[プレス]]部品を4,000~5,000のスポット溶接により、いくつかのプロセスを経ながら組み立てられる。溶接工程では図面に対して±1mm以下という精度の組み付けが要求され、このボディ精度を実現するために、各プレス部品は「[[治具]]」と呼ばれる位置決め装置にセットされ溶接される。従来、治具はボディの外側に配置されていたが、GBLではボディの内側に配置することにより、溶接ロボットの外側からのアクセスを容易にすることにより、溶接工程を短縮化している。また、治具をボディ内側に配置することで、少量生産工場において手作業で行うボディ溶接でも同じ治具を活用でき、部品セットや溶接などの作業性が格段に向上したとしている。
 
それ以前の「FBL(フレキシブルボディライン)」ではボディの外側に「治具」を配置し、専用の「治具」パレットを循環させていたため、月産2万台のラインでは50台もの「治具」および「治具」搬送機が必要であった。しかし「GBL」では「治具」をボディの内側に配する工夫をすることで、必要な「治具」は1台で済むなど、設備投資の大幅な削減も実現できた。
 
1996年から国内外の工場に順次導入され、現在では世界中のボディ溶接ラインが「GBL」となっている。
 
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== 関連項目 ==
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[[混流生産]]<br>
[[溶組]]
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