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CRTとは、Continuously Regenerating Trapの略で、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる [[PM]]の内、すす(スート)を同じ排ガスに含まれる [[NOx]]を利用して燃焼し自己再生するもの。従来、[[DPF]]で捕集されたすすを大気中の酸素燃焼処理する場合には、500~600°Cで急激に燃焼を開始するが、CRTの場合には、[[NOx]]の一形態である NO<sub>2</sub>の利用によって、その燃焼開始温度を280°Cへと低減、ゆるやかな燃焼処理によって装置の安全性を高めている。
CRTとは、Continuously Regenerating Trapの略で、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる [[PM]]の内、すす(スート)を同じ排ガスに含まれる [[NOx]]を利用して燃焼し自己再生するもの。従来、[[DPF]]で捕集されたすすを[[DPR|大気中の酸素で燃焼処理]]する場合には、500~600°Cで急激に燃焼を開始するが、CRTの場合には、[[NOx]]の一形態である NO<sub>2</sub>の利用によって、その燃焼開始温度を280°Cへと低減、ゆるやかな燃焼処理によって装置の安全性を高めている。


CRTは、前段部の[[DOC]](ディーゼル酸化触媒)と後段部の[[DPF]]で構成される。DOCでは、[[HC]]、[[CO]]の酸化処理と、還元によるNO<sub>2</sub>生成を行い、DPFでは、PM(すす)捕集とNO<sub>2</sub>を使用した燃焼処理が行われる。CRTはジョンソン・マッセイが開発した新しい発想に基づく[[DPF]]システム。ジョンソン・マッセイの登録商標および特許技術。
CRTは、前段部の[[DOC]](ディーゼル酸化触媒)と後段部の[[DPF]]で構成される。DOCでは、[[HC]]、[[CO]]の酸化処理と、還元によるNO<sub>2</sub>生成を行い、DPFでは、PM(すす)捕集とNO<sub>2</sub>を使用した燃焼処理が行われる。CRTはジョンソン・マッセイが開発した新しい発想に基づく[[DPF]]システム。ジョンソン・マッセイの登録商標および特許技術。

2016年4月21日 (木) 02:14時点における最新版

CRTとは、Continuously Regenerating Trapの略で、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる PMの内、すす(スート)を同じ排ガスに含まれる NOxを利用して燃焼し自己再生するもの。従来、DPFで捕集されたすすを大気中の酸素で燃焼処理する場合には、500~600°Cで急激に燃焼を開始するが、CRTの場合には、NOxの一形態である NO2の利用によって、その燃焼開始温度を280°Cへと低減、ゆるやかな燃焼処理によって装置の安全性を高めている。

CRTは、前段部のDOC(ディーゼル酸化触媒)と後段部のDPFで構成される。DOCでは、HCCOの酸化処理と、還元によるNO2生成を行い、DPFでは、PM(すす)捕集とNO2を使用した燃焼処理が行われる。CRTはジョンソン・マッセイが開発した新しい発想に基づくDPFシステム。ジョンソン・マッセイの登録商標および特許技術。

参考

関連項目

SCRT