「部品購買計画」の版間の差分

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部品サプライヤーへの内示伝達の頻度は自動車メーカー毎に異なり、例えば日産自動車では、確定発注日の16日前から毎日伝える。このようにして、N月分の納入量が示された納入内示表を各部品サプライヤーに伝えた後、N月の日々の納入数量および納入時間を指定するという作業に移る。この段階で、最終的な部品発注が行われる。この日次情報の伝達は、オンラインで行われることが多い。部品の納入方法は2通り存在する。1つは、ロット納入であり、1日数回数時間ごとに指定の時刻と場所に部品サプライヤーが納入する方法である。トヨタ自動車では、有名な「かんばん」を通じて行われる。もう1つは、シートやタイヤ、バンパー、最近ではインパネモジュールなどのサイズが大きく、完成車の工場で大きな在庫スペースを必要とし、車1つ1つの仕様に応じて種類が多岐にわたるような部品は、組立ボディの[[シンクロ納入|着工順序通りに納入]]される。ただし、ボディの最終組み立ての着工順序計画が正式に確定するのは、塗装工程を経て組立工程(各種部品をボディに組み付ける艤装ライン)に入る直前である。この時点で、順序納入部品を生産するサプライヤーに車輌の納入順序をオンラインで送り、組み立ての順番通りにボディに合致する部品を納入してもらう。納入頻度は、どの自動車メーカーも約30分毎である。以上のように、自動車メーカーにおける購買計画は、[[生産計画]]に対応した月次レペルの発注内示と日々の生産に対応した日次レベルという2段階の計画が組み合わされている。<ref>受注生産システムの方向性 -日本の自動車メーカーの事例- 富野 貴弘</ref>
部品サプライヤーへの内示伝達の頻度は自動車メーカー毎に異なり、例えば日産自動車では、確定発注日の16日前から毎日伝える。このようにして、N月分の納入量が示された納入内示表を各部品サプライヤーに伝えた後、N月の日々の納入数量および納入時間を指定するという作業に移る。この段階で、最終的な部品発注が行われる。この日次情報の伝達は、オンラインで行われることが多い。部品の納入方法は2通り存在する。1つは、ロット納入であり、1日数回数時間ごとに指定の時刻と場所に部品サプライヤーが納入する方法である。トヨタ自動車では、有名な「かんばん」を通じて行われる。もう1つは、シートやタイヤ、バンパー、最近ではインパネモジュールなどのサイズが大きく、完成車の工場で大きな在庫スペースを必要とし、車1つ1つの仕様に応じて種類が多岐にわたるような部品は、組立ボディの[[シンクロ納入|着工順序通りに納入]]される。ただし、ボディの最終組み立ての着工順序計画が正式に確定するのは、塗装工程を経て組立工程(各種部品をボディに組み付ける艤装ライン)に入る直前である。この時点で、順序納入部品を生産するサプライヤーに車輌の納入順序をオンラインで送り、組み立ての順番通りにボディに合致する部品を納入してもらう。納入頻度は、どの自動車メーカーも約30分毎である。以上のように、自動車メーカーにおける購買計画は、[[生産計画]]に対応した月次レペルの発注内示と日々の生産に対応した日次レベルという2段階の計画が組み合わされている。<ref>受注生産システムの方向性 -日本の自動車メーカーの事例- 富野 貴弘</ref>
== 出典 ==
<references />


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
[[ルノー日産パーチェシング・オ ーガニゼーション|RNPO]]<br>
[[トヨタ生産方式]]<br>
[[トヨタ生産方式]]<br>
[[日産生産方式]]
[[日産生産方式]]
== 出典 ==
<references />


[[category: 選り抜き記事対象]]
[[category: 選り抜き記事対象]]
[[category: 新しい記事対象]]
[[category: 新しい記事対象]]