「触媒の炭化水素被毒」の版間の差分
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[[SCRT]]の構成要素である、[[DOC|前段酸化触媒]]では、NOとNO<sub>2</sub>を適切な比率に保つ重要な役目を負っているが、同触媒は硫黄被毒により性能低下することが知られており、HC被毒などのように、昇温では被毒が解消されないため、抜本的な対策が急がれている。 | [[SCRT]]の構成要素である、[[DOC|前段酸化触媒]]では、NOとNO<sub>2</sub>を適切な比率に保つ重要な役目を負っているが、同触媒は硫黄被毒により性能低下することが知られており、HC被毒などのように、昇温では被毒が解消されないため、抜本的な対策が急がれている。 | ||
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2016年3月1日 (火) 09:17時点における最新版
触媒の炭化水素(HC)被毒とは、未燃焼HC等のHC吸着による触媒性能低下のこと。主にSCR触媒において、アンモニア(NH3)によるNOXのN2転化性能が劣化すること。HC被毒状態では、排出ガス中のNOX濃度は基準値を上回って排出される。HC被毒自体は触媒の昇温(400℃~500℃、40分~60分)により解消されることが確認されている。劣化メカニズムとしては、触媒に用いられている希少金属上にHCが化学吸着し、反応活性点が減少するために触媒性能が劣化すると考えられている。
SCRTの構成要素である、前段酸化触媒では、NOとNO2を適切な比率に保つ重要な役目を負っているが、同触媒は硫黄被毒により性能低下することが知られており、HC被毒などのように、昇温では被毒が解消されないため、抜本的な対策が急がれている。