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有償支給とは[[無償支給]](タダ)でないこと。<br>
有償支給とは[[無償支給]](タダ)でないこと。<br>
契約単価=支給受け取引先の単価90円+有償支給単価10円=100円をMMC(編注:MFTBC)は支給受け取引先に支払う。<br>
契約単価=支給受け取引先の単価90円+有償支給単価10円=100円をMMC(編注:MFTBC)は支給受け取引先に支払う。<br>
逆に10円を支給受け取引先に請求する。実際は10円は相殺(*1)して90円を支払う。支給した子部品取引先にMMCは10円を支払う。<br>
逆に10円を支給受け取引先に請求する。実際は10円は相殺<ref name=ref1 />して90円を支払う。支給した子部品取引先にMMCは10円を支払う。<br>
えーややこしかったかな。別の観点でMMC(編注:MFTBC)の出費を見てみると、子部品取引先へ10円の出費、支給を受けた取引先にはその付加価値分の90円の出費。合計100円の出費。(*2)<br>
えーややこしかったかな。別の観点でMMC(編注:MFTBC)の出費を見てみると、子部品取引先へ10円の出費、支給を受けた取引先にはその付加価値分の90円の出費。合計100円の出費。<ref name=ref2 /><br>
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なんでこんなややこしいことをするのか。あなたは同じ物でもタダで貰ったものとお金を払って買ったものとどちらを大事にしますか。そうです、支給された子部品の現品管理をしっかりやって貰おうとしたら、有償で売って所有権を持たせて自分のものとして管理させた方がしっかりやるからです。<br>(*3)
なんでこんなややこしいことをするのか。あなたは同じ物でもタダで貰ったものとお金を払って買ったものとどちらを大事にしますか。そうです、支給された子部品の現品管理をしっかりやって貰おうとしたら、有償で売って所有権を持たせて自分のものとして管理させた方がしっかりやるからです。<ref name=ref3 />なお、商流は上記のようになりますが、物流は子部品取引先からの直送で、MMC(編注:MFTBC)を経由しません。
 
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なお、商流は上記のようになりますが、物流は子部品取引先からの直送で、MMC(編注:MFTBC)を経由しません。<br>
納入指示は、子部品取引先へは通常の納入日程表(納場が支給受け取引先)、支給受け取引先へは通常の納入日程表([[納場]]はMMC(編注:MFTBC))と支給日程表(子部品取引先からいつ、何個支給されるかを示す)<ref name=ref4 />の両方が発行されます。<br>
納入指示は、子部品取引先へは通常の納入日程表(納場が支給受け取引先)、支給受け取引先へは通常の納入日程表([[納場]]はMMC(編注:MFTBC))と支給日程表(子部品取引先からいつ、何個支給されるかを示す)(*4)の両方が発行されます。<br>
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有償支給ができるのは、重要保安部品の子部品で品質確保上必要な場合等です。<br>
有償支給ができるのは、重要保安部品の子部品で品質確保上必要な場合等です。<br>
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*1相殺<br>
*支給日程表は納入日程表の裏返し<br>
:硬い説明は『相殺』の項を検索頂くとして、簡単に言えば買いと売りをチャラにすることです。
:まず納入日程表について説明しましょう。取引先に何を何個いつ持って来てということを示す納入指示書です。毎旬1回、月に3回発行します。発行の基本日程は2日、12日、22日です。表示している期間は最長3ヶ月です。新しい3ヶ月目が登場するのは、22日発行分です。例えば、9月22日発行の日程表には10月11月12月の3ヶ月が表示されます。そして10月上旬分が確定で、以降は内示です。10月2日発行では10月中旬が確定されます。このように旬毎に発行し、翌旬を確定して行きます。旬確定といいます。
:ですから支給子部品の単価を10円としても100万円としても支払上は、いってこいでチャラになります。
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*3有償支給管理費<br>
:どの車をいつ何台作るかを生産計画といいます。販売計画と連動して設定します。この意思決定を行うのが生販会議で月1回開催します。決定した生産計画から納入日程表を作成します。
:タダで管理はしてくれません。入庫の管理や在庫の管理が必要ですから、管理費(%で設定)を支払います。(取引先の見積に入ってきます)100万円なんてばかげた有支単価を設定すると管理費が増大します。子部品の契約単価と同値で設定するのがベストです。
:管理費というと材料管理費という費目も見積書にはあります。これはMMC(編注:MFTBC)が支給していなくて自分で調達した材料(自己調達材という)にも付加されます。<br>
:見積書が大雑把でこの種の管理費が記載されていなくてもどこかに入ってます。管理費はちゃんと認めればよい費用です。折衝の際は、是と非は区別しましょう。<br>
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*2購責単価<br>
:誰が有支単価を設定するのか。支給する子部品のバイヤーが設定します。つまり子部品を契約しているバイヤーが本機単価と有支単価の両方を設定するのです。ですから支給受け側のバイヤーは前工程が有支単価を設定してくれないと自分の契約単価を決定できず、待っていることになります。なお、効率よくするために[[PRISM]]では有支費を自動積上げする機能があります。
:上の例では、10円がAバイヤー、90円がBバイヤーの責任範囲です。購責単価というのはこのように有支を除いたものです。もっと厳密な定義は[[購責単価]]を検索。
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*4支給手番<br>
:支給する子部品は、受けた取引先で必要とする加工日数だけ早めに支給してあげなければ、支給受け取引先がMMC(編注:MFTBC)への納期を守れません。この日数を[[手番]]といい、手番を逆算して支給日程表の納期を設定します。
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*1相殺月<br>
:一方、相殺手番というのが別にあります。(正確にはそういう言葉はありませんが。)支給を受けた取引先は支給子部品を使って完成した部品をMMC(編注:MFTBC)に納入して初めてお金(100円)が貰える訳ですから、支給品の請求(10円)だけが先行してMMC(編注:MFTBC)から来たのでは困ります。よって、支給子部品を使用した完成品がMMC(編注:MFTBC)に納入された時点で請求を出すようにしています。これが相殺月です。通常2ヶ月です。具体的に言えば、8月に支給した有支品は9月にMMC(編注:MFTBC)へ納入される完成品に使用されるという扱いになり、(10円の)請求は2ヶ月後の10月末です。そして、9月に納入した完成品(100円の)支払は10月末ですから、(100円を)支払って貰う10月に、(10円)の請求を受けて、一致することになります。PRISMでは相殺月区分と称します。<br>
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:下請法では早期相殺が禁止されています。
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* 支給日程表は納入日程表の裏返し<br>
:まず納入日程表について説明しましょう。取引先に何を何個いつ持って来てということを示す納入指示書です。毎旬1回、月に3回発行します。発行の基本日程は2日、12日、22日です。表示している期間は最長3ヶ月です。新しい3ヶ月目が登場するのは、22日発行分です。例えば、9月22日発行の日程表には10月11月12月の3ヶ月が表示されます。そして10月上旬分が確定で、以降は内示です。10月2日発行では10月中旬が確定されます。このように旬毎に発行し、翌旬を確定して行きます。旬確定といいます。
:どの車をいつ何台作るかを生産計画といいます。販売計画と連動して設定します。この意思決定を行うのが生販会議で月1回開催します。決定した生産計画から納入日程表を作成します。
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:’いつ持って来て’という日が納期(指示納期)です。’どこへ持って来て’が納場です。
:’いつ持って来て’という日が納期(指示納期)です。’どこへ持って来て’が納場です。
:うちの組立工場に納品のトラックが横付けされて、部品を降ろしている場所が納場です。納場を示す看板が掲示されていて’WXY’などの記号が記載されています。納入日程表には納場はこの記号’WXY’で表示します。有償支給の場合は、この納場を取引先コード’U456’などで表示し、どこの取引先へ納入しろという指示をします。
:うちの組立工場に納品のトラックが横付けされて、部品を降ろしている場所が納場です。納場を示す看板が掲示されていて’WXY’などの記号が記載されています。納入日程表には納場はこの記号’WXY’で表示します。有償支給の場合は、この納場を取引先コード’U456’などで表示し、どこの取引先へ納入しろという指示をします。
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:支給する子部品を作っている取引先(支給元)を’S123’とします。支給を受けて完成品にしてMMC(編注:MFTBC)へ納入する取引先(支給先)を’U456’とします。S123もU456も当社の発注先です。それぞれと単価契約します。ですから納入日程表を両社へ発行します。但し、S123宛の納入日程表の納場はU456です。U456宛の納入日程表の納場はWXYです。支給日程表は、S123宛の納入日程表のデータを使って、納場がU456となっている部品だけを抜き出し、U456を宛先として、S123を支給元として発行します。主人公が変わるだけですので裏返しということです。
:支給する子部品を作っている取引先(支給元)を’S123’とします。支給を受けて完成品にしてMMC(編注:MFTBC)へ納入する取引先(支給先)を’U456’とします。S123もU456も当社の発注先です。それぞれと単価契約します。ですから納入日程表を両社へ発行します。但し、S123宛の納入日程表の納場はU456です。U456宛の納入日程表の納場はWXYです。支給日程表は、S123宛の納入日程表のデータを使って、納場がU456となっている部品だけを抜き出し、U456を宛先として、S123を支給元として発行します。主人公が変わるだけですので裏返しということです。
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* 有支是非論<br>
*有支是非論<br>
:こんなややこしい有支はやめるべきという考えもあります。Tier2にしてしまえばよいという考えです。MMC(編注:MFTBC)は発注先をU456だけに限定し、S123はU456の責任下とする考えです。
:こんなややこしい有支はやめるべきという考えもあります。Tier2にしてしまえばよいという考えです。MMC(編注:MFTBC)は発注先をU456だけに限定し、S123はU456の責任下とする考えです。
== 脚注 ==
<references>
<ref name=ref1>相殺<br>
:硬い説明は『相殺』の項を検索頂くとして、簡単に言えば買いと売りをチャラにすることです。
:ですから支給子部品の単価を10円としても100万円としても支払上は、いってこいでチャラになります。
相殺月<br>
:一方、相殺手番というのが別にあります。(正確にはそういう言葉はありませんが。)支給を受けた取引先は支給子部品を使って完成した部品をMMC(編注:MFTBC)に納入して初めてお金(100円)が貰える訳ですから、支給品の請求(10円)だけが先行してMMC(編注:MFTBC)から来たのでは困ります。よって、支給子部品を使用した完成品がMMC(編注:MFTBC)に納入された時点で請求を出すようにしています。これが相殺月です。通常2ヶ月です。具体的に言えば、8月に支給した有支品は9月にMMC(編注:MFTBC)へ納入される完成品に使用されるという扱いになり、(10円の)請求は2ヶ月後の10月末です。そして、9月に納入した完成品(100円の)支払は10月末ですから、(100円を)支払って貰う10月に、(10円)の請求を受けて、一致することになります。PRISMでは相殺月区分と称します。
<br>
:下請法では早期相殺が禁止されています。</ref>
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<ref name=ref2>購責単価<br>
:誰が有支単価を設定するのか。支給する子部品のバイヤーが設定します。つまり子部品を契約しているバイヤーが本機単価と有支単価の両方を設定するのです。ですから支給受け側のバイヤーは前工程が有支単価を設定してくれないと自分の契約単価を決定できず、待っていることになります。なお、効率よくするために[[PRISM]]では有支費を自動積上げする機能があります。
:上の例では、10円がAバイヤー、90円がBバイヤーの責任範囲です。購責単価というのはこのように有支を除いたものです。もっと厳密な定義は[[購責単価]]を検索。</ref>
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<ref name=ref3>償支給管理費<br>
:タダで管理はしてくれません。入庫の管理や在庫の管理が必要ですから、管理費(%で設定)を支払います。(取引先の見積に入ってきます)100万円なんてばかげた有支単価を設定すると管理費が増大します。子部品の契約単価と同値で設定するのがベストです。
:管理費というと材料管理費という費目も見積書にはあります。これはMMC(編注:MFTBC)が支給していなくて自分で調達した材料(自己調達材という)にも付加されます。<br>
:見積書が大雑把でこの種の管理費が記載されていなくてもどこかに入ってます。管理費はちゃんと認めればよい費用です。折衝の際は、是と非は区別しましょう。</ref>
<br>
<ref name=ref4>支給手番<br>
:支給する子部品は、受けた取引先で必要とする加工日数だけ早めに支給してあげなければ、支給受け取引先がMMC(編注:MFTBC)への納期を守れません。この日数を[[手番]]といい、手番を逆算して支給日程表の納期を設定します。</ref>
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</references>

2014年7月16日 (水) 02:08時点における版

有支とは、有償支給のこと。

当選おめでとうございます。この用語を検索された方は、沢山の用語の中でたった一つだけある隠し大当たりを引かれました。
この用語については特別に詳細に記述しております。なぜならば有償支給には色んな勉強の要素が集約されているからです。

有償支給とは、子部品や鋼材を取引先に有償で支給すること。
取引先は支給された子部品・鋼材を自社部品と組付け・加工してMMC(編注:MFTBC)へ納入する。

有償支給とは無償支給(タダ)でないこと。
契約単価=支給受け取引先の単価90円+有償支給単価10円=100円をMMC(編注:MFTBC)は支給受け取引先に支払う。
逆に10円を支給受け取引先に請求する。実際は10円は相殺[1]して90円を支払う。支給した子部品取引先にMMCは10円を支払う。
えーややこしかったかな。別の観点でMMC(編注:MFTBC)の出費を見てみると、子部品取引先へ10円の出費、支給を受けた取引先にはその付加価値分の90円の出費。合計100円の出費。[2]

なんでこんなややこしいことをするのか。あなたは同じ物でもタダで貰ったものとお金を払って買ったものとどちらを大事にしますか。そうです、支給された子部品の現品管理をしっかりやって貰おうとしたら、有償で売って所有権を持たせて自分のものとして管理させた方がしっかりやるからです。[3]なお、商流は上記のようになりますが、物流は子部品取引先からの直送で、MMC(編注:MFTBC)を経由しません。


納入指示は、子部品取引先へは通常の納入日程表(納場が支給受け取引先)、支給受け取引先へは通常の納入日程表(納場はMMC(編注:MFTBC))と支給日程表(子部品取引先からいつ、何個支給されるかを示す)[4]の両方が発行されます。

有償支給ができるのは、重要保安部品の子部品で品質確保上必要な場合等です。

  • 支給日程表は納入日程表の裏返し
まず納入日程表について説明しましょう。取引先に何を何個いつ持って来てということを示す納入指示書です。毎旬1回、月に3回発行します。発行の基本日程は2日、12日、22日です。表示している期間は最長3ヶ月です。新しい3ヶ月目が登場するのは、22日発行分です。例えば、9月22日発行の日程表には10月11月12月の3ヶ月が表示されます。そして10月上旬分が確定で、以降は内示です。10月2日発行では10月中旬が確定されます。このように旬毎に発行し、翌旬を確定して行きます。旬確定といいます。


どの車をいつ何台作るかを生産計画といいます。販売計画と連動して設定します。この意思決定を行うのが生販会議で月1回開催します。決定した生産計画から納入日程表を作成します。


’いつ持って来て’という日が納期(指示納期)です。’どこへ持って来て’が納場です。
うちの組立工場に納品のトラックが横付けされて、部品を降ろしている場所が納場です。納場を示す看板が掲示されていて’WXY’などの記号が記載されています。納入日程表には納場はこの記号’WXY’で表示します。有償支給の場合は、この納場を取引先コード’U456’などで表示し、どこの取引先へ納入しろという指示をします。


支給する子部品を作っている取引先(支給元)を’S123’とします。支給を受けて完成品にしてMMC(編注:MFTBC)へ納入する取引先(支給先)を’U456’とします。S123もU456も当社の発注先です。それぞれと単価契約します。ですから納入日程表を両社へ発行します。但し、S123宛の納入日程表の納場はU456です。U456宛の納入日程表の納場はWXYです。支給日程表は、S123宛の納入日程表のデータを使って、納場がU456となっている部品だけを抜き出し、U456を宛先として、S123を支給元として発行します。主人公が変わるだけですので裏返しということです。


  • 有支是非論
こんなややこしい有支はやめるべきという考えもあります。Tier2にしてしまえばよいという考えです。MMC(編注:MFTBC)は発注先をU456だけに限定し、S123はU456の責任下とする考えです。


脚注

  1. ^ 相殺
    硬い説明は『相殺』の項を検索頂くとして、簡単に言えば買いと売りをチャラにすることです。
    ですから支給子部品の単価を10円としても100万円としても支払上は、いってこいでチャラになります。
    相殺月
    一方、相殺手番というのが別にあります。(正確にはそういう言葉はありませんが。)支給を受けた取引先は支給子部品を使って完成した部品をMMC(編注:MFTBC)に納入して初めてお金(100円)が貰える訳ですから、支給品の請求(10円)だけが先行してMMC(編注:MFTBC)から来たのでは困ります。よって、支給子部品を使用した完成品がMMC(編注:MFTBC)に納入された時点で請求を出すようにしています。これが相殺月です。通常2ヶ月です。具体的に言えば、8月に支給した有支品は9月にMMC(編注:MFTBC)へ納入される完成品に使用されるという扱いになり、(10円の)請求は2ヶ月後の10月末です。そして、9月に納入した完成品(100円の)支払は10月末ですから、(100円を)支払って貰う10月に、(10円)の請求を受けて、一致することになります。PRISMでは相殺月区分と称します。

    下請法では早期相殺が禁止されています。
  2. ^ 購責単価
    誰が有支単価を設定するのか。支給する子部品のバイヤーが設定します。つまり子部品を契約しているバイヤーが本機単価と有支単価の両方を設定するのです。ですから支給受け側のバイヤーは前工程が有支単価を設定してくれないと自分の契約単価を決定できず、待っていることになります。なお、効率よくするためにPRISMでは有支費を自動積上げする機能があります。
    上の例では、10円がAバイヤー、90円がBバイヤーの責任範囲です。購責単価というのはこのように有支を除いたものです。もっと厳密な定義は購責単価を検索。
  3. ^ 償支給管理費
    タダで管理はしてくれません。入庫の管理や在庫の管理が必要ですから、管理費(%で設定)を支払います。(取引先の見積に入ってきます)100万円なんてばかげた有支単価を設定すると管理費が増大します。子部品の契約単価と同値で設定するのがベストです。
    管理費というと材料管理費という費目も見積書にはあります。これはMMC(編注:MFTBC)が支給していなくて自分で調達した材料(自己調達材という)にも付加されます。
    見積書が大雑把でこの種の管理費が記載されていなくてもどこかに入ってます。管理費はちゃんと認めればよい費用です。折衝の際は、是と非は区別しましょう。
  4. ^ 支給手番
    支給する子部品は、受けた取引先で必要とする加工日数だけ早めに支給してあげなければ、支給受け取引先がMMC(編注:MFTBC)への納期を守れません。この日数を手番といい、手番を逆算して支給日程表の納期を設定します。