アクチュアル順序納入

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日産生産方式においてこの方式が適用される部品は、ロット納入部品よりサイズが大きく、工場内で大きな在庫スペースを必要とし、仕様に応じて種類が多岐に渡るような部品である。車両の生産日程計画が確定されるのは、最短で生産日の4日前であり、同時に組立順序計画(順序時間確定計画)も決まる。この順序計画情報は確定と同時に対象サプライヤーへも配信され、サプライヤーは生産当日に組立順序通りに部品を納入する。[1]

ツボペの視点

いわゆるJIS(Just In Sequence)納品と呼ばれる形態の1つと考えられる。自動車メーカーが部品在庫を極小化する方法で、サプライヤーはそれに対応するために、メーカーの工場近傍に倉庫を持つことが多い。欧米の自動車メーカー、特にアメリカではサプライヤーとの距離が日本国内とは比較にならないほど離れているため、工場内に部品倉庫を持ち、構内物流でラインへ部品を計画順に供給することをJISと呼んでいるようである。自動車メーカーによっては、工場内の倉庫に全ての部品が揃っていないと、あるオーダーに対して組立て指示が出ないケースもある。日本では、組立が始まっていても、後工程で必要な部品はまだ輸送中という場合が多い。工場の立地条件や考え方の違いなので、どちらが正しいと一概には言えないが、自社に合ったソリューションを導入しないと、海外で成功しているとか、デファクトスタンダートだからと言っても、自社の目的に合致するとは限らない。

参考図書

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出典

  1. ^ MMRC No.295 日産生産方式と受注生産ートヨタとの比較を通じてー 2010年3月 東京大学ものづくり経営研究センター

関連項目

デイリー納入
シンクロ納入
序列納入指示