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モデルベース開発では、従来型のウォーターフォール型開発(V字型モデル)を適用し、ソフトウェア外部設計からシステムテストの工程をモデルベースで実施する。 | モデルベース開発では、従来型のウォーターフォール型開発(V字型モデル)を適用し、ソフトウェア外部設計からシステムテストの工程をモデルベースで実施する。 | ||
V字型モデルにおけるソフトウェア外部設計、内部設計では[[Software in the loop simulation|SILS]]が活用され、それに対応したコンポーネントテスト、システムテストでは[[Hardware in the loop simulation|HILS]]が活用される。 | V字型モデルにおけるソフトウェア外部設計、内部設計では[[Software in the loop simulation|SILS]]が活用され、それに対応したコンポーネントテスト、システムテストでは[[Hardware in the loop simulation|HILS]]が活用される。 | ||
また、モデルを利用したソフトウェア開発では、いわゆるモデル駆動開発(MDD: Model Driven Development)と呼ばれる開発手法もあり、こちらはUML(Unified Modeling Language)に代表されるアーキテクチャ記述言語によるモデル化を指している。このようにモデルによるソフトウェア開発は、シミュレーション系とアーキテクチャ系に大別することが出来る。 | |||
従来も[[Computer Aided Engineering|CAE]]を活用した開発が行われてきたが、シミュレーションによる検証よりもハードウェアの試作による検証が重視される傾向があり、要求仕様の複雑化に伴い試作回数や種類の増加が問題とされていた。そこでモデルベース開発では、従来、試作品により行われていた検証をソフトウェアで構築されたモデルにより実施することを可能とし、試作回数や種類を削減し、モデルにて検証されたコードのみを実機作成することで手戻りも減少させている。 | 従来も[[Computer Aided Engineering|CAE]]を活用した開発が行われてきたが、シミュレーションによる検証よりもハードウェアの試作による検証が重視される傾向があり、要求仕様の複雑化に伴い試作回数や種類の増加が問題とされていた。そこでモデルベース開発では、従来、試作品により行われていた検証をソフトウェアで構築されたモデルにより実施することを可能とし、試作回数や種類を削減し、モデルにて検証されたコードのみを実機作成することで手戻りも減少させている。 |
2016年2月18日 (木) 22:50時点における版
Model-Based-Development(MBD)とは、構想・設計・試作・検証といった一連のプロセスに、モデルとシミュレーションを活用した、制御システム・ソフトウェアの開発手法を指のこと。モデルベース開発は、抽象化された制御対象とコントローラを組合せることで、開発初期段階における最適な制御コンセプト決定や品質の向上に大きく貢献することが知られている。一方で、製品開発においても、大規模で複雑な制御システムを限られた期間で開発するために積極的な利用が進められている。
モデルベース開発では、従来型のウォーターフォール型開発(V字型モデル)を適用し、ソフトウェア外部設計からシステムテストの工程をモデルベースで実施する。 V字型モデルにおけるソフトウェア外部設計、内部設計ではSILSが活用され、それに対応したコンポーネントテスト、システムテストではHILSが活用される。
また、モデルを利用したソフトウェア開発では、いわゆるモデル駆動開発(MDD: Model Driven Development)と呼ばれる開発手法もあり、こちらはUML(Unified Modeling Language)に代表されるアーキテクチャ記述言語によるモデル化を指している。このようにモデルによるソフトウェア開発は、シミュレーション系とアーキテクチャ系に大別することが出来る。
従来もCAEを活用した開発が行われてきたが、シミュレーションによる検証よりもハードウェアの試作による検証が重視される傾向があり、要求仕様の複雑化に伴い試作回数や種類の増加が問題とされていた。そこでモデルベース開発では、従来、試作品により行われていた検証をソフトウェアで構築されたモデルにより実施することを可能とし、試作回数や種類を削減し、モデルにて検証されたコードのみを実機作成することで手戻りも減少させている。
参考
出典
- ^ Reuse / Variability Management and System Engineering - Olivier Renault