「ISO方式ホイール」の版間の差分

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ISO方式ホイールとは、[[ISO]]が規定する大型トラック用のホイール及びその締結方法のことである。日本では、平成22年[[ポスト新長期規制]]適合車からISO方式ホイールが義務付けられた。ISO方式以前はJISホイール方式が採用されており、ISO方式は選択式であった。
ISO方式ホイールとは、[[ISO]]が規定する大型トラック用のホイール及びその締結方法のことである。日本では、平成22年[[ポスト新長期規制]]適合車からISO方式ホイールが採用されることになった。ISO方式は世界中の大型トラック・バスの95%に採用されている国際標準のホイール取付け方式。<ref name=ISO></ref>


== 主な違い<ref>新・ISO方式ホイール 取扱いガイド 2010年2月版</ref>==
== 主な違い<ref name=ISO>新・ISO方式ホイール 取扱いガイド 2010年2月版</ref>==
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! 項目 !! ISO方式 !! JIS方式
! 項目 !! ISO方式 !! JIS方式
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| ボルトサイズ<BR>ねじの方向 || M22<BR>左右輪:右ねじ|| 前輪M24 後輪M20、M30<BR>右輪:右ねじ 左輪:左ねじ
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| PCD<BR>22.5 インチホイール<BR>19.5 インチホイール || <BR>335mm<BR>275mm || <BR>285mm<BR>285mm
| [[PCD]]<BR>22.5 インチホイール<BR>19.5 インチホイール || <BR>335mm<BR>275mm || <BR>285mm<BR>285mm
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|ホイールナット<BR>(使用ソケット)||平面座<BR>座金(ワッシャー)付きツーピース・1 種類<BR>(33mm)||球面座<BR>ワンピース・6 種類<BR>(41mm 21mm)
|ホイールナット<BR>(使用ソケット)||平面座<BR>座金付きツーピース・1種類<BR>(33mm)||球面座<BR>ワンピース・6種類<BR>(41mm/21mm)
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|断面図||style="vertical-align: top"|[[ファイル:iso.png|center|100px|link=]]||style="vertical-align: top"|[[ファイル:jis.png|center|100px|link=]]
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== 特徴 ==
*シンプルな構造で、[[タイヤ]]交換や日常点検などの点検・整備が容易。
*単純な締付け方法で、長く使っても、ホイールやホイールボルト、ナットの傷みが少ない。
*部品の種類が少なく、部品管理が容易で誤組のリスクも小さい。
つまり
*ISO方式では、後輪のダブルタイヤも一つのナットでの共締めでインナーナットがないため、日常の緩み点検や増し締め作業、タイヤ交換などの作業時間が大幅に短縮される。また、総輪右ねじで、ナットも全て共通のため工具も一種類で済む(ソケット交換も不要)


== 出典 ==
== 出典 ==
<references/>
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2016年5月11日 (水) 08:51時点における最新版

ISO方式ホイールとは、ISOが規定する大型トラック用のホイール及びその締結方法のことである。日本では、平成22年ポスト新長期規制適合車からISO方式ホイールが採用されることになった。ISO方式は世界中の大型トラック・バスの95%に採用されている国際標準のホイール取付け方式。[1]

主な違い[1]

項目 ISO方式 JIS方式
ボルト本数
22.5 インチホイール
19.5 インチホイール

10本
8本

8本
8本
ボルトサイズ
ねじの方向
M22
左右輪:右ねじ
前輪M24 後輪M20、M30
右輪:右ねじ 左輪:左ねじ
PCD
22.5 インチホイール
19.5 インチホイール

335mm
275mm

285mm
285mm
ホイールナット
(使用ソケット)
平面座
座金付きツーピース・1種類
(33mm)
球面座
ワンピース・6種類
(41mm/21mm)
断面図

特徴

  • シンプルな構造で、タイヤ交換や日常点検などの点検・整備が容易。
  • 単純な締付け方法で、長く使っても、ホイールやホイールボルト、ナットの傷みが少ない。
  • 部品の種類が少なく、部品管理が容易で誤組のリスクも小さい。

つまり

  • ISO方式では、後輪のダブルタイヤも一つのナットでの共締めでインナーナットがないため、日常の緩み点検や増し締め作業、タイヤ交換などの作業時間が大幅に短縮される。また、総輪右ねじで、ナットも全て共通のため工具も一種類で済む(ソケット交換も不要)

出典

  1. ^ 1.0 1.1 新・ISO方式ホイール 取扱いガイド 2010年2月版