運用
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運用とは、ソフトウェアやシステムの開発プロセスの最終段階を指し、開発されたシステムを実際にユーザーが使用できる状態にし、継続的に管理・維持する活動を意味します。具体的には、以下のような内容が含まれます。 運用の意味
システムの稼働: 開発が完了し、テストを通過したシステムを実際の環境で動作させ、ユーザーが利用できる状態にすることです。 例: サーバーへのデプロイ、ネットワーク設定、データベースの初期化など。
保守・管理: システムが正常に動作し続けるように、日常的な監視、メンテナンス、トラブル対応を行います。 例: パフォーマンス監視、バックアップ、セキュリティ更新、障害対応など。
ユーザーサポート: ユーザーがシステムを円滑に利用できるよう、サポートやトレーニングを提供します。 例: ヘルプデスク、マニュアル作成、ユーザー教育など。
改善・更新: ユーザーのフィードバックや環境の変化に応じて、システムの機能追加や改善を行います。 例: バージョンアップ、新機能の追加、セキュリティパッチの適用など。
開発プロジェクトにおける運用の位置づけ
開発プロジェクトでは「要求定義」「設計」「開発」「テスト」「運用」などの工程に分割するウォーターフォールモデルの場合、運用は、開発プロセスの最終フェーズとして位置づけられ、以下の特徴を持ちます。
- 前工程の成果に依存: 運用フェーズは、前工程(要求定義、設計、開発、テスト)が完了し、品質が確保された成果物を基に進められます。
- 継続的な活動: 運用は一度で終わるものではなく、システムが利用される限り継続的に行われます。
- プロジェクトの完了と開始: 運用フェーズは、開発プロジェクトの終わりを示すと同時に、システムのライフサイクルの始まりでもあります。