ステアリング

    提供:Tsubopedia

    ステアリングは、走行中にクルマの向きを変えるための重要なシステムである。その構造は大きく分けて2つあり、ひとつ目はラック&ピニオン式と呼ばれるもので、ステアリングシャフトの先端にピニオンギヤを取り付け、それをシャフトに刻まれたラック(歯)と噛み合わせることでピニオンギヤの動きを横方向に変換する。構造自体が簡単なため、軽量なシステムを作り出すことが可能。また、ステアリング操作時の剛性が高く、応答性にも優れているため、スポーツモデルなどにも積極的に採用されている。

    もうひとつは、ボールナット式と呼ばれるシステムで、これは、ラック&ピニオン式と比べるとパーツ数が多く、構造が複雑になるデメリットがある。しかし、動作がスムーズで、かつステアリングのギヤ比を大きくできるというメリットがあるため、大きな操作力を必要とするトラックなどのステアリング形式に適している。ちなみに、現在のクルマにはパワーステアリングという、軽い力でステアリングを回すことができるシステムが搭載されていて、操作をする際のアシストは、油圧式や電動式などがあるが、車種によって採用されている方式は異なっている。[1]


    出典

    1. ^ JAF クルマ何でも質問箱-ステアリングの構造について知りたい

    関連項目

    電動パワーステアリング
    電動油圧式電子制御パワーステアリング