シンクロ生産

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日産生産方式において、順序生産される車両の構成部品のうち、車両組立ラインに投入された1台ずつの仕様情報を投入された順序で生産指示として伝送し、生産・納入する方式のこと。車両の組立ライン投入時点の情報を使うため、生産指示情報の伝送とラインでの組付使用までのリードタイムが2~3時間程度しかない。構成部品の生産・供給を車両組立ラインに完全に同期化して行うことが目的であり、完成部品の在庫は持たない。

この方式では、車両工場の組立ラインにおける実際の組立順序が配信され、サプライヤーはその順序に合わせて生産、納入する.この実際の組立順序が最終的に確定されるのは、ボディが塗装と組立ラインの間にある塗装完了ボディストレージ(PBS)を出庫した地点である。この地点から順序納入部品が組み付けられる工程までの時間が、シンクロ生産の許容リードタイムとなる。

参考

前述の通り、シンクロ生産/シンクロ納入の場合、リードタイムは数時間しかないため、製造リードタイム>納入リードタイムとなる場合には、受注生産でありながら、ある程度の見込生産を行うこととなる。実際には見込生産と受注生産のデカップリングポイントを、需要その他の変動要素に合わせて調整する。


関連項目

シンクロ納入
アクチュアル順序納入