ロットとは、ロット生産される製品や部品の製品単位のこと。ロット当たり100個の製品や部品を生産する場合、1ロット番号には100個の製品や部品が含まれ、品質管理、在庫管理はロット単位で行われる。

ロットは、連続的な製造作業によって生みだされた結果(製品・半製品・部品等)のかたまりを指す。ここでいう連続的な作業とは、一つのセットアップ(段取り)から、次のセットアップまでの間に行なわれるオペレーションである。その産物は、基本的には均一な品質を持つことが期待される。したがって品質管理でロット履歴が重視されることになる。

初期のトヨタでは、号口管理制度と呼ばれるロットに近い管理手法を導入していた。号口管理制度とは、製品の一定数量を1口(1グループ)として各口に連番を付し、その号数で製品の生産進行を管理する制度である。仮に、当日最初に完成する製品10個のグループを第1号口と呼ぶとすれば、2番目以降のグループは第2号口、第3号口となり、各号口がどの工程にあるかということがわかる仕組みである。例えば、当日に完成する車両10台ずつを第1号口、第2号口・・・とすると、その組立に必要な各部品も10個単位でそれぞれ第1号口、第2号口・・・と呼び、各工程で生産進行を管理した。この号口管理制度は、最終組立ラインを基準とし、各部品の生産工程を最終組立ラインに合わせて進行することで、全体としての流れ生産を目指したものであった。[1]

出典

関連項目

ロットまとめ